■映画「橋のない川」

 

http://m471560.blogspot.jp/2017/04/blog-post_15.html

 

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■映画「橋のない川」(東陽一監督、住井すゑ原作、1992年制作)

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愛を知り、人は光を放ちはじめる---。
日本近代の基底を貫いた魂を描く珠玉の「映像叙事詩」、完全映画化。

(東陽一監督、住井すゑ原作、1992年制作)

 

 

[日時]

2017年(平成29年)

5月20日(土)午後7時

5月21日(日)午前10時/午後2時

5月26日(金)午前10時/午後2時/午後7時

(上映時間2時間20分)

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[場所]和泉市立人権文化センター(ゆう・ゆうプラザ)4階視聴覚教室

[費用]無料

[申込]不要

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【主催・会場・問い合せ・申込先】

和泉市立人権文化センター(ゆう・ゆうプラザ)資料室

〒594-0023

大阪府和泉市伯太町6-1-20(1階)

→JR阪和線信太山(しのだやま)駅から200M

[電話&FAX]資料室0725-47-1560

[メール] m471560●ican.zaq.ne.jp

※●を@に置き換えて送信してください。

 

資料室情報掲載ページ

http://m471560.blogspot.jp/

 

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映画「橋のない川」作品解説

(C)シグロ

 

http://cine.co.jp/works1/bridge/

 

 

◆どんな映画か

 

日本近代を貫いた20世紀の“魂の叙事詩”

 

◇住井すゑの代ベストセラーを映画化

 

原作は住井すゑがライフワークとする『橋のない川』。美しい奈良の四季の風景のなかで、明治から大正時代を、人間の尊厳をかけて激しく生きぬいた人々の生活を描く。

 

◇“人としての誇り”に生きる鮮やかな青春群像

 

鋭い感受性に恵まれた幼い兄弟。二人をたくましく育て上げる女たちのやさしさと強さ。その家族を中心に、みずみずしい恋、深い友情、そして差別にあらがって敢然と戦う青春群像が、あざやかな映像に織り上げる。

 

◇“みずら輝きはじめる”美しさ

 

「ここには、差別のなかでかえってういういしい感受性をみがき、自分の内部の温度を上げて自ら<発光体のように光りはじめる人々>が、情感ゆたかに描かれています。私が描きたかったのは、まさにこの美しさにほかなりません。」(東陽一/監督)

 

◇日本人の魂の叙事詩

 

主演は大谷直子、中村玉緒、高橋悦史、杉本哲太など重厚な演技陣。撮影は『つぐみ』の川上皓市、美術は90年度の数々の美術賞をさらった内藤昭など、ベストスタッフ。日本映画の最高水準を示し、同時に社会的な意義を持つ「日本人の魂の叙事詩」が誕生した。

 

 

文部省選定
優秀映画鑑賞会推薦

 

全国水平社創立70周年記念作品
1992年ガレリア・西友共同製作

 

原作:住井すゑ
監督:東陽一

 

(キャスト)
畑中ふで:大谷直子
畑中ぬい:中村玉緒
畑中誠太郎:杉本哲太、趙泰勇(子役)
畑中孝二:渡部篤郎、藤田哲也(子役)、中野聡彦(子役)
志村貞夫:萩原聖人
村上秀昭:辰巳琢郎
峰村七重:高岡早紀
杉本まちえ:安永亜衣
志村かね:加茂さくら
安井徳三郎:中村嘉葎雄
伊勢田宗則:高橋悦史

 

(スタッフ)
製作総指揮:川口正志、高丘季昭
製作:山上徹二郎、山口一信
脚本:東陽一、金秀吉
撮影:川上皓市
美術:内藤 昭
音楽:エルネスト・カブール
録音:久保田幸雄
照明:磯崎英範
装飾:安田彰一
助監督:萩原吉弘、井坂聡
「橋のない川」製作委員会

 

 

 

◆ものがたり

 

◇「明治・大正」の奈良の農村を舞台に、真の人間の豊かさを現代に問う、情感あふれる人間解放のドラマである。

 

1908年(明治41年)、奈良の山村・小森。誠太郎と孝二の幼い兄弟は、父を戦争で失ったが、しっかり者の祖母ぬいと心やさしい母ふでに大切に育てられる。だが兄弟は学校や路上で、ことごとにいじめられる。小森は被差別部落なのだ。

5年生の孝二は、想いを寄せていた地主の娘まちえに手を握られ胸を熱くする。しかし従姉妹の七重はまちえが手を握った理由を知っていた。孝二を想う七重。だが孝二のまちえへの想いは消えず、七重の恋は実らない。母ふでの秘めた恋も、花咲くことなく時が流れる。

1918年、大阪の米屋で働く誠太郎は米騒動のさなかにいた。同じ頃、小森に帰った秀昭は仲間と『水平社』を組織する。深い人間愛を訴える『水平社宣言』の草稿を胸に抱いて、祖母ぬいは静かに泣く。しかし、その同じ年の夏……。

「明治・大正」の奈良の農村を舞台に、真の人間の豊かさとは何かを現代に問う、情感あふれる人間解放のドラマである。

 

 

◆原作者から

 

◇法律と人為の違いがわかる映画に

 

人間平等は地球の法則であり、人間社会の差別は人為です。地球の法則にそむくことがあまりにも当たり前ゆえ、皆、見失ってしまっている。

草清水が大洋に流れ込むにも似た小説、『橋のない川』です。これを映像に写しかえることは何と至難な技かと思います。しかし監督はそれに近いものをつくろうとされる。できない相談でもあり、あいすまなく思うことでもあります。でも、誰かがいつかはやらねばならない大事業、つまり人間の責任かと思うのです。

人為社会と法則社会、この違いがわかる映画であって欲しい・・・と願っています。(談)

 

シナリオ『橋のない川』より(住井すゑ)

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